Ogawa Hiroko
小川裕子
( 公社 ) 日本グラフィックデザイナー協会 会員
( 公社 ) 日本パッケージ デザイン協会 会員 桑沢デザイン研究所 非常勤講師
デザイン会社で4年間の修行を経て26歳で独立。その後、有限会社小川裕子デザインを設立。パッケージデザインを主としながら多様なプロジェクトに携わる。
小川よりメッセージ
当時10歳にも満たない私に母は言いました。「女の子も手に職は持ちなさい。」と。いつか家族を持っても万が一旦那様がケガや病気になった時にあなたに働く力があれば家族を支えられる。もし将来一人だったとしても自分で生活していける。ということを娘に教えたかったのだと思います。当時の母親世代はまだまだ専業主婦が多い中、仕事をしていた母の背中に大いに憧れたものでした。そして私は働く!と言う行為に興味を抱きました。労働をして、いくばくかの対価をいただく。その行為事態が面白く、学生時代は時間を見つけては様々なアルバイトを体験しました。アルバイトは学びの宝庫です。学校では勉強・デザインの実技を教わりますが、アルバイトでは接客術、ナイフ・フォークの正しい使い方、ギフトショップではラッピング術まで学べます。お客様に対して笑顔で挨拶をする、と言う当たり前のことを自然に習得出来るのもいいですね。どうやったら商品が売れるか?にトライする経験も学生ながらに感じ取ることができました。もう1度お伝えします。私にとって働くという行為は苦痛ではなく楽しい事です。そうして私は一生楽しく生涯共にできる「パッケージデザイナー」という職業に出会いました。高校3年生の時でした、とあるファッション誌の広告ページに掲載されていたコーセーの「be」という商品を見た瞬間「これだ!」「見つけた!」と思いました。「be」は現代的でとにかくカッコよく刺激的でスタイリッシュで誌面から躍り出てきそうでした。あの時の景色・空気・時間は今でも鮮明に記憶しています。あの日から私のパッケージデザイナー人生はスタートしました。そして今でも色褪せる事はありません。これからも色は変わるかもしれませんが輝いていると思います。
お仕事を発注される方へ。 パッケージとは日常の幸せを与えられるツールです。無意識のうちにポジティブな気持ちになれるものこそ優秀なデザイン(商品)だと思います。クライアントと、とことん会話を持ち、一緒に良いデザイン・売れるデザインに仕上げていく。そんな進め方を大切にしています。答えにたどり着くヒントは、必ずクライアントの中に潜んでいます。そのヒントを探し出すために沢山話をさせてください。まずは楽しく会話いたしましょう。
学生さんへ。 デザインをする時は楽しみながらデザインしてください。社会に出てからが人生の本番だと私は思っています。そして本番は山あり谷ありです。でも平たんな道よりも山も谷もある方が生きてる実感があっって最高に楽しいです。谷間の時期はしんどいですが、多分ステップアップ出来るチャンスなので頑張ってみてください。で、失敗したらやり直せばいいのです。それだけの話です。「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」基本のこのワードが自然に使えれば社会人もやっていけると思います。
Read more日本パッケージデザイン大賞銀賞
日本パッケージデザイン大賞銅賞
日本パッケージデザイン大賞銅賞
PENTAWARDS SILVER
THE NEW YORK FESTIVALS:FINALIST AWARD JPC 経済産業大臣賞
JPC 経済産業商情報政策局長賞受賞
JPC 洋食品部門賞
JPC リニューアル賞
APD SEOUL 2015 BEST CREATIVE AWARD